テクノストレスと目
近年仕事にパソコンを使うことが多くなり、若い方(20代でも)に疲れ目を訴える例が非常に目立つようになっています。
手元ばかり見ていると近くにピントを合わせた状態から回復しなくなり、近視と同じような状態になります。
これは目の中にある水晶体をいつも厚くしていなくてはならないために毛様体筋の緊張が取れなくなったためです。
症状の改善にはパソコンを使わないのが一番ですが、現代社会ではそうもいきません。
休憩をきちんととることが先ず大事ですが、仕事だとなかなか難しいようです。そこで画面を見るときに近く用のめがねをかけるのをお勧めします。
私が20年位前に横浜の病院にいるころ、ある大企業のコンピューター開発工場の多くの職員が来院していましたが、なかにはどんなレンズを使っても視力が出なくなり会社を辞めてしまう人もいました。
最近VDT検診が実施されるようになり、私のところでも何件か受託していますが、話を聞くと検診は希望者だけのようです。全員受けられるようになるとよいのですが?VDT作業に従事している方はぜひ相談にいらしてください。
最近は小学生でも調節力が低下し同じような状態になってしまう例が増加していますので、ご家庭でお子様の様子をよく注意して見守ってあげてください。
加藤昌久 加藤医院々長
日本医科大学卒業
医学博士 眼科専門医
元東京女子医大講師