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ICL(フェイキックIOL)

手術後の視機能と、手術の合併症

 

手術後の視機能


近視以外の疾患があると、手術後も見えにくさが残ります。


遠くが見えるように度数設定した場合、手術後に近く用(読書用)の眼鏡が必要になる場合があります。


手術後2か月程は、炎症などで視力が変動することがあります。


暗いところで明るいライトなどを見た時に光の周りに にじんだ輪が見えることや、ギラギラと光ってとても眩しく感じることがあります。症状の度合いや期間には個人差がありますが、手術後数ヶ月で自然と気にならなくなることが一般的です。

 

手術の合併症

 
1
白内障・・・レンズに起因する水晶体の白濁が起こることがあります。白内障で著しい視力低下をきたす場合は、レンズを取り出し白内障手術を行います。
2
チン小帯断裂・水晶体落下・硝子体脱出・・・チン小帯が断裂することや、水晶体の一部が硝子体に落下、硝子体が前房に出てくることがあります。このような場合には追加の手術が必要になります。
3
網膜剥離・・・ごく稀ですが、眼の奥の網膜が剥がれることがあります。
4
眼内炎・・・手術中に眼の中に感染が起こる場合があり、その確率は非常に低く0.2%と言われています。感染を起こした場合、早期に治療しないと失明する危険があります。手術中に感染する場合と、手術後に傷口から感染する場合があります。激しい痛み、充血、急激な視力低下などが生じた場合には緊急に当院へ連絡してください。
5
駆逐性出血・・・手術中、眼球内に急激に血液が貯まり、眼球内容組織が脱出するもので失明につながることもあります。頻度は0.05~0.4%です。このような場合には手術が必要になります。
6
その他・・・創口閉鎖不全、角膜障害、レンズ偏位、レンズ目標度数違い、黄斑浮腫、眼圧上昇、乱視、麻酔薬によるショック が起こりえます。
7
度数ずれ、乱視が残った場合、手術の後日レンズの取り替えによる度数調整を行うことがあります。
8
手術後の点眼処方は自費になることがあります。また、術後の返金には対応しておりません。

 

 

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