白内障について
白内障とは眼の中の水晶体という凸レンズが色々な原因(加齢、糖尿病、アトピー、ブドウ膜炎、先天性など)で濁り、視力低下を起こす病気です。
かなり進むと水晶体が厚くなり虹彩(茶目)を前方に押し出し緑内障を起こすことがあります。
現在白内障の初期は進行を遅らせるために点眼薬や内服薬を使い日常生活に支障が出るようになったら手術を行います。
今行われている手術は水晶体を超音波で細かく砕いて水晶体の中身を吸い取り、残った嚢の中に眼内レンズを挿入する方法が主流で15分前後で終わります。
以前は真っ白に濁るまで手術しませんでしたが、最近では技術、機械の進歩であまり進行しないうちに実施できるようになりました。
今でも手術が怖くて先延ばしにする患者様がいらっしゃいますが、放って置くと切開を大きくしなければならず、縫合が必要になって時間もかかり大変になります。
最近視力があまり落ちなくても(0.8以上でも)手術を勧める先生が増えていますが、私は患者様の職業や年齢、生活形態を考えて手術を勧めるようにしています。
日常生活を快適に送るためには、視力が0.6位になったら手術は受けていただいたほうがいいと思います。
ただ視力が良くても他の病気(たとえば緑内障)を起こしそうな方や職業上不便を感じている方には積極的にお勧めしています。
現在当院では最先端の超音波白内障手術装置アラガン社製ソブリン、手術顕微鏡はツアイス社製S88、眼内レンズは基本的に、小さな切開から挿入可能な折り畳み式のアクリルレンズ(アルコン社製アクリソフ、アラガン社製センサーテクノス)を使用、アクリルレンズが不向きな患者様にはPMMAレンズやシリコンレンズを使い様々な白内障に対応できるようにしています。
実質の手術時間は非常に進行した場合を除いて10分弱で日帰り手術です。
ご希望の方は入院手術も可能です、是非ご相談ください。
加藤昌久 加藤医院々長
日本医科大学卒業
医学博士 眼科専門医
元東京女子医大講師